変数と乱数を使って“ゲ―ムらしい”ゲームを作る
Scratch(スクラッチ)でゲームを作ってみよう! 第二弾。
今回は、落ちてくる障害物を避けるゲームの作り方とポイントを何回かに分けて紹介していきたいと思います。ランダムに降ってくる雪を避け、3回当たったらゲームオーバーという単純なゲームです。
ポイントは、本ブログでは初めて利用する「変数」と「乱数」を使うところです。
変数などと聞くと、なにやら難しそうに感じるかもしれませんが、詳しい仕組みがわからなくても、ブロックが並んだ状態を見れば「なるほど!」と思えるところがScratchのいいところです。
完成した状態とポイントをチェック
実際にどのようなアプリを作るのか、まずは画面を見て確認しておきましょう。
ネコのいる森にランダムに雪が降ってきます。ネコが最初に持っているライフは「3」。左上に表示されているのがライフです。
左右のキーを使ってネコを移動、雪を避けます。避けた雪は下についても消さず、積もっているような雰囲気に。どのくらい避けられたかがわかります。
雪が当たるとネコがニャーと鳴き、ライフが1減ってしまいます。
ライフが0になるとゲームオーバーで、画面とネコの色が変わります。
決まった回数の障害物が当たってしまうとゲームオーバーという、よくあるパターンのゲームですね。
作成の主なポイントを確認しておきましょう。。
ポイント1
変数を使って最初に3個のライフポイントを与え、雪が当たるごとに1つ減り、0になったらゲームオーバーという設定をする
ポイント2
乱数を使ってランダムな場所から雪を降らせる
ポイント3
矢印キーでスプライトを操作できるように設定する
「こんなことができるんだ」ということが分かれば、ひとまずOK。あとは作成の過程を見るうちに自然に仕組みがわかってきます。
最初に用意したものをチェック!
最初に用意したスプライトと背景をチェックしておきましょう。雪野原の背景と、ネコと雪の結晶のスプライトです。
背景は見た目もスクリプトもシンプル
背景は2種類。1つ目は、雪の野原をイメージした「Winter」です。
2つ目は、「Winter」をコピーして、背景を黒く塗りつぶした「Winter2」。こちらはゲームオーバー時に利用します。
この2種類が切り替わるよう、背景のスクリプトはこのようになっています。
ゲームの開始時(「緑の旗をクリックしたとき」)にメインの背景「Winter」を表示。「ゲームオーバー」のメッセージを受け取ったときに「Winter2」というシンプルなものです。
背景切り替えの設定は最後でOK
ここでは先に背景のスクリプトを紹介していますが、「ゲームオーバー」のメッセージを受け取ったときのブロックを配置するのは、実際には「ゲームオーバー」のメッセージを送る設定を行ってからになります。
スプライトの設定を終えたら、最後に背景の切り替えを設定すればよいでしょう。
使うスプライトも少数精鋭
ネコのスプライトも2種類のコスチュームを用意。メインで使うのは初期設定の「costume1」
「costume1」をコピーして、水色に塗った「「costume3」は、ゲームオーバー時に使うために用意しました。
詳しい動きの設定を行う前に、起動時に決まった位置に表示され、「costume1」になるよう設定しておきましょう。
残る雪の結晶は1種類だけです。こちらのスクリプトは追って紹介していきます。
色違いの背景やキャラは塗りつぶし機能で作成
背景やキャラの色を変える方法は、こちらの記事で紹介しています。参考にして好みのキャラや背景を用意しましょう。
これで準備ができました。次回からさっそくスプライトを動かしていきたいと思います。